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「中ヴィンテージ」なら、もっと気軽に着られるか? [レーヨンアロハ]

以前に何度か説明しましたが、
私は、
40~50年代くらいの古いアロハシャツを
「ヴィンテージ」と呼び、
それより少し新しい、50年代後半~60年代くらいのアロハを
「中ヴィンテージ」のアロハと呼んでいます(これはあくまでも私の定義です)。
私は、高価なヴィンテージはあまり持っていません。
その代わり、程々な値段で買える「中ヴィンテージ」をたくさん持っています。

で、私は、コレクションしているアロハは、
もったいないので1枚も着ていません。
丁寧に袋詰めして、分類して、ストックしています。

でも、
いっぱい持っているのだから、少しは着てみようかな?
せめて、着てもそれほど惜しくないものはたまには着てみようかな?
最近、そんなふうに思い始めました。

「ヴィンテージ」はもったいなくて、どうしても着られません。
でも、「中ヴィンテージ」のアロハなら、思い切れば着られるかも?
そう思って、取り出してきたのが、このアロハです。

★★今日のお気に入りアロハ★★
 ▲ブランド:ペニーズ
 ▲柄:ダイアモンドヘッドと投網青年の柄
 ▲年代:1950年代後半
 ▲素材:レーヨン
 ▲ボタンの素材:プラスチック

ペニーズのレーヨンアロハは、中ヴィンテージの筆頭格。
手頃な価格で買えて、クオリティもまあまあ。
ヴィンテージの気分もそれなりに味わえます。

プリントがやや雑と言うか、少し安っぽいのと、
市場にたくさん出回っているため、
マニアの間では、評価がやや低いようです。
でも、レーヨンの質感は十分持っているし、
そこそこヴィンテージ感もあるし、
だいいち色だってかなりきれいなので、私は結構好きです。

このアロハでは、王道とも言える「ダイアモンドヘッド」と「ワイキキビーチ」、
そして「網を投げて漁をする青年」などが描かれています。
アロハの雰囲気満点です。

古着屋(ジーンズなどのアメリカ古着を扱う店)さんならたいていどこでも、
(おそらく日本中どこでも)
このようなペニーズのアロハは置いている(それくらい大量に残っている)ので、
「普段着られるヴィンテージが欲しいなあ」、というかたには
絶対におすすめです。

さて、私も、このアロハを「今年の夏の普段着」におろそうと思って
引っぱり出してきました。
でも、いざ着ようと思って眺めていると、やっぱり惜しくなってきました。

「今度、同じ柄のをもう1枚買ったら、これを普段着にしよう」
と自分に言い訳して、
今回もまた、写真だけ撮って、また袋詰めしたのでした。

これじゃあ、いつまでたっても、ヴィンテージアロハは着られそうにありませんね。


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レーヨンのヴィンテージアロハはやっぱりいいdesu! [レーヨンアロハ]

お待たせしました!今回は、いよいよ真打ち登場です!

私は、ヴィンテージアロハが大好きで、
ほぼ毎日、いろんなアロハを買っています。
でも正直、お金に限界があって、
なかなか思うようなものは買えません。
だから普通買うのは、
コットン製の、比較的手頃な値段のものになってしまいます。

でもでも、ごくたまに、レーヨン製の
"アロハ~~!"ってカンジのヤツも買います。

今回、自慢するのは
そんな、"清水の舞台から飛び降りて買った"
一枚です。

★★今日のお気に入りアロハ★★
 ▲ブランド:ハレニウ
 ▲柄:レフア、バードオブパラダイス、プルメリア柄
 ▲年代:1940年代後半~50年代初頭
 ▲素材:レーヨン抜染
 ▲ボタンの素材:竹

【柄解説】

上の写真の、上段中央あたりにある花が
「レフア」と呼ばれる花です。
レフアはハワイ島(ビッグ・アイランド)の「島花」でもあり、
ハワイではかなりポピュラーな花です。
毛がもしょもしょ生えてるような形をしています。

その右上が
おそらくバードオブパラダイス(極楽鳥花)でしょうか?
また上段左側がプルメリアでしょうか?
(それにしては花先がとがりすぎ?)

中央と左下の花は、
図鑑などを見てみましたが、ちょっとわかりませんでした。
(どなたかわかる方がいたら教えてください)

このようなハワイを代表する花々が
いろいろ組み合わされた明るい柄です。
しかもそれらの花を縦に連ねています。
こういう配置の仕方を「ボーダー柄」と呼びます。
(ボーダーというのは普通は「横縞」のことを指しますが
なぜかアロハシャツの場合は「縦縞」っぽく見える柄のことを
こう呼びます)

「ボーダー柄」は、アロハシャツの柄としては
かなり高度なものだと思います。
つまり、最高潮の進化を遂げた柄だと思うのです。
(ほかのプリントシャツには
こういう柄の配置ってあまり見かけませんよね?
普通は、全体に柄が散らばっている
「総柄」というのが多いと思います)

ボーダー柄は、実際、
40年代後半頃から50年代初頭という
ごく限られた時代にのみ作られました。
そのため、より希少価値も高まり
人気も高く(当然ヴィンテージ価格も高く)なりました。
まあ、値段の高さはともかく、
やはりボーダー柄のアロハシャツは
(コテコテではあるけれど)
美しいと思うのです。

【ブランド解説】
「ハレニウ」というブランドについて
少しお話ししましょう。
このブランドは、メーカーではなくお店です。
カトウさんという日系人が経営していた洋服屋さんです。
40年代後半(確か46年とか)にオープンして
3、4軒の支店を構えるほど成長しました。
売っていたのは主にカジュアルウエア。
アロハシャツの他、ボーリングシャツなども
売っていました。
(ときどき古着屋さんで、
ハレニウのボーリングシャツを見かけます)

その後、ハレニウは、
服を売るだけでなく貸すことも始めます。
いわゆる貸衣装屋ですね。
そしてついには、売る方はやめ、
貸す方に専念するようになるのです。

で、この「ハレニウ」という貸衣裳屋、
実はまだハワイに存在するんです。
http://www.hawaiibid.com/haleniuweddingcourt/

ワイキキの東のはずれに、南北に走っている
「カパフル」という通りがあるのですが、
そのカパフルの北のはずれ、
ちょうど高速道路H1の高架にさしかかる手前に、
そのお店は今もひっそりと建っています。


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