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レーヨンのヴィンテージアロハはやっぱりいいdesu! [レーヨンアロハ]

お待たせしました!今回は、いよいよ真打ち登場です!

私は、ヴィンテージアロハが大好きで、
ほぼ毎日、いろんなアロハを買っています。
でも正直、お金に限界があって、
なかなか思うようなものは買えません。
だから普通買うのは、
コットン製の、比較的手頃な値段のものになってしまいます。

でもでも、ごくたまに、レーヨン製の
"アロハ~~!"ってカンジのヤツも買います。

今回、自慢するのは
そんな、"清水の舞台から飛び降りて買った"
一枚です。

★★今日のお気に入りアロハ★★
 ▲ブランド:ハレニウ
 ▲柄:レフア、バードオブパラダイス、プルメリア柄
 ▲年代:1940年代後半~50年代初頭
 ▲素材:レーヨン抜染
 ▲ボタンの素材:竹

【柄解説】

上の写真の、上段中央あたりにある花が
「レフア」と呼ばれる花です。
レフアはハワイ島(ビッグ・アイランド)の「島花」でもあり、
ハワイではかなりポピュラーな花です。
毛がもしょもしょ生えてるような形をしています。

その右上が
おそらくバードオブパラダイス(極楽鳥花)でしょうか?
また上段左側がプルメリアでしょうか?
(それにしては花先がとがりすぎ?)

中央と左下の花は、
図鑑などを見てみましたが、ちょっとわかりませんでした。
(どなたかわかる方がいたら教えてください)

このようなハワイを代表する花々が
いろいろ組み合わされた明るい柄です。
しかもそれらの花を縦に連ねています。
こういう配置の仕方を「ボーダー柄」と呼びます。
(ボーダーというのは普通は「横縞」のことを指しますが
なぜかアロハシャツの場合は「縦縞」っぽく見える柄のことを
こう呼びます)

「ボーダー柄」は、アロハシャツの柄としては
かなり高度なものだと思います。
つまり、最高潮の進化を遂げた柄だと思うのです。
(ほかのプリントシャツには
こういう柄の配置ってあまり見かけませんよね?
普通は、全体に柄が散らばっている
「総柄」というのが多いと思います)

ボーダー柄は、実際、
40年代後半頃から50年代初頭という
ごく限られた時代にのみ作られました。
そのため、より希少価値も高まり
人気も高く(当然ヴィンテージ価格も高く)なりました。
まあ、値段の高さはともかく、
やはりボーダー柄のアロハシャツは
(コテコテではあるけれど)
美しいと思うのです。

【ブランド解説】
「ハレニウ」というブランドについて
少しお話ししましょう。
このブランドは、メーカーではなくお店です。
カトウさんという日系人が経営していた洋服屋さんです。
40年代後半(確か46年とか)にオープンして
3、4軒の支店を構えるほど成長しました。
売っていたのは主にカジュアルウエア。
アロハシャツの他、ボーリングシャツなども
売っていました。
(ときどき古着屋さんで、
ハレニウのボーリングシャツを見かけます)

その後、ハレニウは、
服を売るだけでなく貸すことも始めます。
いわゆる貸衣装屋ですね。
そしてついには、売る方はやめ、
貸す方に専念するようになるのです。

で、この「ハレニウ」という貸衣裳屋、
実はまだハワイに存在するんです。
http://www.hawaiibid.com/haleniuweddingcourt/

ワイキキの東のはずれに、南北に走っている
「カパフル」という通りがあるのですが、
そのカパフルの北のはずれ、
ちょうど高速道路H1の高架にさしかかる手前に、
そのお店は今もひっそりと建っています。


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コメント 8

sabu

こんにちは。
私のブログにコメントいただきまして有難うございました。
一口にアロハといっても、奥が深いんですね~。
ビックリしました。
この先、どんなアロハが見られるのか楽しみです。
by sabu (2005-05-31 09:56) 

アロハシャツ歴史研究家・角田潤

sabuさん。コメントありがとうございます。
長いことヴィンテージアロハを集めていますが、
見たこともないものが次々と出てきます。
おっしゃるとおり奥の深さが魅力なんです。
これからも新しいシャツを紹介しますので
ぜひごひいきに。
by アロハシャツ歴史研究家・角田潤 (2005-05-31 10:20) 

Jay

開襟シャツ好きのJayです。コメントありがとうございました。
ヴィンテージのコレクターとは、すごいですね!
私もかつて、ヴィンテージ(というかむしろ古着といったほうがいい)のアロハを数枚もっていましたが、いにしえのレーヨンのてろてろ感には、こたえられないものがありました。意匠も大胆でユニークですし。
これからどんなアロハをご紹介いただけるか、楽しみにしています。では。
by Jay (2005-06-01 03:37) 

アロハシャツ歴史研究家・角田潤

>Jayさん、コメントありがとうございます。

「すごいですね」などと言われると
ちょっと恥ずかしいです。
だって、自分では「ヴィンテージアロハ」などと言ってますが、
私が持っているものは、実はイマイチ古くないんですから。
たぶん本当のヴィンテージコレクターに言わせると
「?」ってカンジだと思います。

私が集めているのは正確には「中ヴィンテージ」。
中くらいに古いヴィンテージという意味です。
(私が勝手に名付けました)
でも、それでもいい柄、いっぱいあるんですよ。
これからもどんどん紹介しますので
また見てください。
by アロハシャツ歴史研究家・角田潤 (2005-06-01 11:58) 

churin

おお!これがヴィンテージですねー。
ボタンが竹なのですね。あと、柄も詳しく解説されると
なるほど、そういった土地に咲く花が描かれてるのかと
興味深く読ませてもらいました。
by churin (2005-06-01 23:07) 

アロハシャツ歴史研究家・角田潤

>churinさん、コメント&niceありがとうございます。

ココで紹介しているようなアロハは
「ヴィンテージ」と言うほど古くはなく、
「中ヴィンテージ」とでもいうようなものです。
私の上を行くマニアの人、実はいっぱいいますから。

でも古いものには、
竹やココナッツのボタンが使われています。
そこがまたいいんですけどね。

実はハワイに咲く花のことはあまり詳しくないので
図鑑を見て、名前を紹介するくらいしかできません。
でもともかく、アロハシャツには、
なにかしらハワイに関連するものが描かれているので
そういうものを解説していこうと思ってます。

また見てくださいね。
by アロハシャツ歴史研究家・角田潤 (2005-06-02 10:07) 

mamawin

奥深いんですね、アロハシャツは。私はHulaからアロハシャツに入りましたが、アロハシャツそのものになにかパワー感じますね。これからも記事を読ませていただきたいと思います。
by mamawin (2005-06-02 14:57) 

アロハシャツ歴史研究家・角田潤

>mamawinさん、コメント&niceありがとうございます。

私はアロハシャツから、ハワイ、そしてハワイの文化に
興味が広がったクチで、
フラのことは、残念ながらあまり詳しくありません。
でも、ハワイに行ったときにいろんなところで見るフラには、
奥の深さと美しさを感じます。

アロハシャツはあくまでもお土産品だったわけし、
あまり歴史があるものでもない(今年で70周年)ですから、
フラほど人を感動させるパワーはないかもしれません。
それでも、時々、美しさにうっとりしてしまうことがあります。
それがアロハシャツのパワーなのかもしれませんね。

これからも、時々立ち寄ってみてください。
by アロハシャツ歴史研究家・角田潤 (2005-06-02 15:07) 

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